CAREERS スタッフ募集2024.05.15 [COLUMNS,NEWS]

Position: Architect and Designer

HAA is looking for a talented, experienced architect and designer to join us full-time/part-time in our Tokyo office.
*AutoCAD/Revit/Sketchup/Vray/Photoshop/Illustrator/InDesign/ skills are required.

Position: Graduate Architect/Designer
HAA is looking for a talented graduate architect and designer to join us full-time/part-time in our Tokyo office.
*AutoCAD/Revit/Sketchup/Vray/Photoshop/Illustrator/InDesign/ skills are required.

If you are interested in a career with HAA, please email a cover letter and resume to: habe@hiroabe.com


一般事務
雇用形態:正・契約社員及びアルバイト(時給1500)
勤務時間:9:0018:00 残業代別途支給
休日休暇:土日祝、年末年始
待遇:交通費全額支給、昇給あり、賞与年2回、社会保険完備、残業手当

履歴書を下記宛先までお送りください。
株式会社HAA採用担当 habe@hiroabe.com

 

Architectural English [COLUMNS,お役立ち情報]

米国で使われている建築実務英語です。英語と日本語の文法の違いから、単語として置き換えられないものもあり興味深いですね。建築用語には歴史や面白い由来が沢山あるので、それだけでも一つの物語が出来そうです。

 

A

 

 

A.A.B. (ARCHITECTURAL ACCESS BOARD)

 

身障者・高齢者など身体的弱者用の建築法規

 

ABBREVIATIONS

省略文字

図面への書込みは長単語や重複を避けるために単語を省略し、仕様書に省略法を記載します。GWB. = GYPSUM WALL BOARD (石膏ボード)

 

ACCESSIBLE

バリアフリーの

公式書類にはこの単語。HANDICAPPEDは差別的ニュアンス有るのでNG

 

ACOUSTIC

防音の

ACOUSTIC PANEL など

 

ACRE

エーカー

1 ACRE = 43,560 SF 意外と頻繁に使う単位です。スペル注意!

 

ADA (AMERICANS W/ DISABILITIES ACT)

 

A.A.B.とほぼ同じ内容です

 

ALUMINUM

アルミの

スペル注意

 

ANTI-SKID

防滑性のある

例: ANTI-SKID TILE 防滑タイル

 

APPLIANCE(S)

設備機器

洗濯機・便器・キッチン・冷蔵庫等、生活設備機器一般をいいます

 

AQUEOUS SEALER

水性シーラー

 

 

ARABESCATO

アラベスカート

白い大理石でビアンコカララにも似ています。美しい石です。

 

ARBOR

あずまや

 

 

ARCADE

アーケード

 

 

ARCHITECTURAL SCALE

建築スケール

1/2, 1/4, 1/8, 1/16, 1/32 等の十進法でない縮尺

 

AREAWAY

ドライエリア

ドライエリアは和製英語です

 

AS-BUILT DRAWING(S)

竣工図

一般呼称としては複数形でいいます

 

ATRIUM

アトリウム

発音はエイトリアム

 

ATTIC

屋根裏部屋

 

 

 

 

 

B

 

 

 

 

BAKED PAINT

焼付塗装

名前の通り、ベイク(パンを焼くようなイメージ)された塗装

 

BALCONY

バルコニー

上部に構造体(スラブ等)がある場合に使います。無い場合はTERRACEと呼びます

 

BALUSTER

手摺子

手摺を支える縦材の部分です

 

BASE BOARD

巾木

単にBASEと言う事が多いです

 

BASSWOOD

シナノキ

アメリカでは木の模型が人気ですが、バスウッドをよく使用します

 

BEACON

標識、灯標

防火灯など非難・安全計画上のものに使います

 

BEAM

 

 

BERM

犬走り・小段

盛土のような場所も指します

 

BEVELLED

隅切りされた~

例:BEVELLED MIRROR 隅切鏡面

 

BIRCH

カバ

家具や仕上げ材によく使います。私も好きです

 

BLACK OXIDE COATED STEEL

スチール黒皮仕上

黒皮という表現が悩ましてくれますね。化学的に酸化させて着色した鉄のことです

 

BOLLARD

ボラード

機械類の防護柱

 

BOND

目地

タイルなどの目地

 

BRACE

ブレース

構造のテンション材であるブレース

 

BROCHURE

冊子・プレゼン書類

ブックレットやパンフレットよりも一般的です

 

BRONZE

ブロンズ

最近は

 

BUBBLE

雲型

実施図面の訂正箇所の雲形でREVISION CLOUDとも言います

 

BULKHEAD

天井下がり壁

天井からの下がり壁。

 

BULLNOSE

出隅(のタイル)

 

 

 

 

 

C

 

 

 

CA (CONSTRUCTION ADMINISTRATION)

施工監理

 

 

CABLE TRAY

ケーブルラック

電気ケーブルラックはRACKというよりTRAYといいます。

 

CALCIUM SILICATE BOARD

ケイカル板

 

 

CARRIGEWAY

車道

DRIVEWAYとも使います

 

CASHIER

レジ

レジ台。スペル注意です

 

CAST-IN-PLACE

現場打ち

 

 

CATHEDRAL CEILING

勾配天井

勾配している天井で、一つの角度で下から上まで仕上がっているもの

 

CAULKING

コーキング

スペル注意です

 

CAVITY WALL

中空壁

 

 

CD (CONSTRUCTION DOCUMENTS)

実施設計図

 

 

CERAMIC

陶器質の

陶器質タイルはCERAMIC TILE

 

CHASE WALL

設備等の竪穴壁

 

 

CHESTERFIELD SOFA

チェスターフィールド ソファ

 

 

CHORD

トラスの弦

上弦はUPPER CHORD、下弦はLOWER CHORD

 

CIRCUMFERENCE

円周

 

 

CLADDING

 

外壁仕上げ部分で主に金属系の貼物の総称。(例) ZINC CLADDING

 

CLERESTORY

高窓・クリアストーリー

越屋根部分の窓や、一段高い部分を指します。スペルに注意。

 

CODE

法規

法規類は全てこの言葉

 

COLUMN

日本語でもコラムと最近は言いますね。スペル注意です。

 

CONCIERGE

コンシェルジェ

発音はコンシィエージェ

 

CONCRETE MASONRY UNIT

コンクリートブロック

微妙に日本語と違います。通称CMU

 

CONFERENCE CALL

カンファレンスコール

スピーカー電話にして皆で騒いで打ち合わせ。アメリカ人はこれが大好き。

 

CONTOUR LINES

等高線

日本のコンターラインと一緒です

 

CONTRACTOR

施工業者

 

 

COPING

笠木

 

 

COPPER

アメリカ英語ではカッパーと発音。イギリス英語ではコッパー。

 

CORNICE

コーニス

 

 

CORRIDOR

廊下

集合主宅やホテルの廊下

 

COUNTER TOP

天板

 

 

COURSE (COURSING)

コーシング

レンガ造などで、端数を出さないために建物のモジュール自体をレンガの寸法に合わせる(こと)

 

CRICKET

水勾配用棟

主に屋根の水勾配用の棟部分

 

CURTAIN WALL

カーテンウォール

一続きの単語ではあまり使わない様な気がします

 

CURB

縁石

歩道の縁石などは6インチ高が標準です

 

CUT OUT STICKER

カッティングシート

カッティングシートは日本語ですね

 

CUTTING BOARD

カッターマット

微妙に違いますね、まな板も同じ単語です

 

 

 

 

D

 

 

DAMP PROOFING

防湿

 

 

DAVIT

屋上丸環

 

 

DD (DESIGN DEVELOPMENT)

基本設計

日本での基本設計と実施設計の中間程度の設計段階

 

DEADLINE

締め切り

日本より守られていない

 

DEMOLITION

解体、取り壊し

解体するという動詞はDEMOLISH

 

DEN

書斎、仕事部屋

本来の用途上の部屋名ではなく、法規上の採光不足の居室に使うことも多いです。STUDY

 

DIAGONAL

対角線上の

よく使います

 

DIAMETER

直径

 

 

DIMENSION(S)

寸法

大体の場合複数形で使います

 

DIMISING WALL

界壁

 

 

DIMMER SWITCH

調光スイッチ

 

 

DOOR SCHEDULE

建具表

日本と書き方はほとんど同じです

 

DORMER

 

小屋裏の突き出した部分とその窓をふくめた全体

 

DOUBLE STICKED TAPE

両面テープ

 

 

DOUBLE(W)-T

H鋼

アルファベットのTのオシリをくっつけたように見えるからでしょうか

 

DOWEL

だぼ

 

 

DROP OFF

車寄せ

建物の玄関などで車の乗り降りをする車寄せ。まずはこの単語でOk

 

DRYER

乾燥機

洗濯の乾燥機です

 

DUPLEX

メゾネット

発音はデュプレックス。アメリカではメゾネットと言いません

 

 

 

 

E

 

 

EASEMENT

後退部分

通常、敷地外側の後退部分(無建築・工作物エリア)を指します

 

EGRESS

避難の

避難通路(EGRESS CORRIDOR)

 

EMERALD

エメラルド

 

 

EMERY SAND

金剛砂

研磨するための砂ですね

 

ENGINEERED WOOD

集成材

略してEWと書いてもよいです。

 

EXIST / EXISTING

既存(の)

どちらも同じ使われ方なので私もはっきり違いを理解していません

 

EXISTING DRAWING(S)

既存図

一般呼称としては複数形でいいます

 

EXPOSED CONCRETE

コンクリート打放し

このような熟語を使います

 

EXTERNAL CORNER

出隅

でずみ。入隅はINTERNAL CORNERです

 

 

 

 

F

 

 

FAR

容積率

エフ・エー・アールと発音。300%の容積率だったら、3.0と記します。

 

FASCIA

鼻隠し

 

 

FILE

ヤスリ

金属のやすりをいいます

 

FIRE COMMAND CENTER

防災センター

 

 

FIRE EXTINGUISHER

消火器

日本と同じく、設置間隔は決められています

 

FIRE PROOFING

耐火被覆

 

 

FLASHING

水切り

 

 

FLAT GRAIN

板目

木の年輪の方向がうねってみえる切り方

 

FLAT PAINT

艶消し塗装

マットペイントは和製英語です

 

FLOOR FRAMING PLAN

床伏図

(例) 一階床伏図=GROUND FLOOR FRAMING PLAN

 

FLOORING

床板・フローリング

日本で言われる「フローリング」と同じですね

 

FLUORESCENT LIGHT

蛍光灯

エフエルとは略しません。

 

FLUSH DOOR

フラッシュドア

日本語も一緒です

 

FORMCORE

スチレンボード

これは日本もアメリカも製品名がそのまま一般化しています

 

FOYER

ホワイエ

ちなみに発音は「ホイヤー」です。

 

FURRING

胴縁、 野縁

胴縁(壁)、野縁(天井)の両方とも、この単語です。 FURRING CHANNEL でもOK,

 

FURRING BRACKET

胴縁受け、野縁受け

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

G

 

 

GABLE ROOF

切妻屋根

 

 

GALVANIZED METAL

ガルバリウム鋼板

 

 

GARAGE

駐車場・車庫

大抵の時はこの単語を使用

 

GENERATOR

発電機

 

 

GLITTER PAINT

ラメ塗装

 

 

GLOSSY PAINT

艶塗装

 

 

GMP SET

 

GUARANTEED MAXIMUM PRICE SET これ以降の変更図面はきびしいですね

 

GRANITE

御影石

グラニットと発音

 

GRAVEL

砂利

 

 

GREAT ROOM

グレイトルーム

とても大きな!居間(日本には無いかもしれません)。不動産業の方が多用します。

 

GRILL

格子(状の)

i.e. GRILL DOOR    グリルというとなんか焼肉ぽいですが

 

GROUND BREAKING CEREMONY

起工式

アメリカでは皆で地面を光り輝くスコップで掘ります。

 

GROUND FLOOR

一階

米国ではFIRST FLOOR とはあまり使いません(勿論、意味は通じますが・・・)

 

GROUT

グラウト

 

 

GUARDRAIL

バルコニー等の手摺

日本の道路のことを想像してしまいます

 

GUTTER

ボーリング場のガーターを想像していただければよいと思います。

 

GYPSUM BOARD

石膏ボード

ジップ(GYP.)ボードと略して呼びます

 

 

 

 

H

 

 

HANDRAIL

手摺

一続きの単語です

 

HARD HAT

ヘルメット

ヘルメットとはいいません。色も職種によって違い、例えば青は電気関係技師です

 

HARDWOOD

広葉樹

確かに触ると堅いですよね。針葉樹はSOFTWOOD

 

HEADER

開口部の上枠

辞書とは違いました

 

HIGH STRENGTH BOLT

高力ボルト

 

 

HIP ROOF

寄棟屋根

HIPPED ROOFとは言いません

 

HVAC

空調(設備)

HEAT ・VENTILATION ・AIR CONDITIONING

 

 

 

 

I

 

 

INFLAMMABLE CURTAIN

防炎カーテン

 

 

INSULATION

断熱材

 

 

INTERCOM

インターフォン

いわゆる日本のインターフォンは、インターカムといいます。

 

INTERIOR ELEVATION(S)

展開図

 

 

INTERNAL CORNER

入隅

いりずみのことです。出隅はEXTERNAL CORNERです

 

 

J

 

 

JAMB

開口部の縦枠

 

 

JANITOR

管理用物置

用務員用の倉庫

 

JOIST

根太

 

 

 

 

 

K

 

 

KNEE WALL

腰壁

 

 

KICKER

方杖・火打ち

KICKER PLATE などと使います

 

KILN DRY

人工乾燥

材木の人工乾燥のことです。略してKDと記しても一般的

 

 

 

 

L

 

 

LACQUER

ラッカー

日本のカシュー塗もこの単語です。漆塗はJAPANESE LACQUER

 

LADDER

はしご

「非難はしご」はこの単語です

 

LAMINATED GLASS

合わせガラス

ラミネートされたガラスという意識でしょうか

 

LANDING

踊場

階段の踊場に使います

 

LARCH

カラマツ

 

 

LATCH

鍵などの総称に使います

 

LATERAL

横の・側面の

例: LATERAL SECTION

 

LAZY SUSAN

台所棚の一つ

入隅部分の回転スライドキャビネットです

 

LEAD

[led]

 

LEVELING STRING

水糸

 

 

LIGHT GAUGE METAL

軽量鉄骨

GAGE とも綴りますが、GAUGEの方が一般的だと思います

 

LIGHT TEMERATURE

色温度

単位kはそのまま同じです

 

LIMESTONE

石灰岩

ライムストーン

 

LINTEL

まぐさ

 

 

LIQUID APPLIED MEMBRANE WATERPROOFING

塗膜防水

 

 

LITHIN

リシン

 

 

LOAD BEARING WALL

耐力壁

 

 

LOADING

搬出入スペース

集合住宅・ホテル・オフィスビルなど

 

LOCATION PLAN

案内図

建築形状を簡略して、周辺地域との位置関係を表します

 

L.O.D.

リース図面

Lease Outline Drawing の略。個々のテナントエリアの要約図面。レンタブル面積と寸法を記す

 

LONGITUDINAL

長手方向の

例: LONGIUTDINAL SECTION

 

LOUVERS

ルーバー

複数形です

 

LUMBER

材木

いわゆる2X4とか、ある程度切り出された木材のことをいいます

 

 

 

 

M

 

 

MAIL ROOM

郵便室

当たり前といえば当たり前

 

MASONRY

組積造(の)

 

 

MASONRY TROWEL

コテ

 

 

MECHANICAL

設備

いわゆる総称としての建築、構造、設備などをさすときの「設備」として使います。

 

MECHANICAL PENCIL

シャープペン

すでに御存知の通り、シャープペンとは呼びません

 

MICROWAVE

電子レンジ

 

 

MELAMINE

メラミン

メラマインと発音する人もいますが、どちらでも自信を持って発音すること。

 

METAL DECK

デッキプレート

プレートをくっつけず、メタルという単語をくっつけます。

 

MITERED JOINTS

留め加工

出隅の45度突き付けジョイントです

 

MITIGATION

緩和(法規)

建築・都市計画の法規に頻繁に出てくる単語です

 

MIXED FAUCET

混合水栓

 

 

MODIFIED SILICONE SEALANT

変成シリコンシーラント

 

 

MORTOR

モルタル

発音はモぉーターぁ

 

MOTION SENSOR

人感センサー

物が動いた場合に反応するセンサー

 

MULLION

マリオン

発音のイメージはムリオン

 

MULTIPLE DWELLING

集合住宅(総称)

発音はモーティポー

 

MURAL

壁画

壁面に描かれた絵の一般呼称

 

 

 

 

N

 

 

N.I.C.

契約外

NOT IN CONTRACT

 

NICHE

ニッチ

発音はニーシイェ。ニッチと思いっきり発音したら通じませんでした

 

NOT TO SCALE (N.T.S.)

ノンスケール

英語ではノンスケールとは言わず、強いて言うならノースケール。通常はN.T.S.と記します

 

 

 

 

O

 

 

OAK

ナラ

床材、家具、その他よく使います

 

ONE HOUR RATED —

一時間区画の○○○

i.e. ONE HOUR RATED WALL

 

OPEN TO BELOW

吹抜

VOIDとは使いません

 

OPTICAL FIBER CABLE

光ケーブル

 

 

ORDINANCE

条例

市町村などの条例にこの単語がよく使われます

 

ORTHOGONAL

直交の

よく使います

 

OUTLET

コンセント

床仕上げから18インチ以上の高さにつけます

 

 

 

 

P

 

 

PANTRY

食器庫・室

パントリー

 

PARALLEL RULER

平行定規

MAYLINE(商品名)とも呼びます

 

PARTITION

間仕切り壁

構造壁以外は大体この単語。界壁はDIMISING WALL

 

PAVING

舗装

 

 

PEEP HOLE

ドアののぞき穴

 

 

PERFORATED METAL

パンチングメタル

英語ではパンチングメタルは言いません

 

PERIMETER

ぺリメーター

日本と一緒

 

PERPENDICULAR

垂直の

 

 

PICKETS

バルコニーの縦桟

 

 

PIXEL

ピクセル

 

 

PLATEAU

台地

周辺よりも一段高い地盤に使います。発音は「プラトォウ」

 

PLUMMET

下げ振り

 

 

POLYCARBONATE

ポリカーボネート

 

 

POLYESTER PLYWOOD

ポリ合板

ポリエステルですね

 

PORCELAIN TILE

磁器質タイル

 

 

PORTE COCHERE

車寄せ

ポーテコーシエ(発音)。DROP OFFよりもお洒落な言い方

 

PROFILE

断面

SECTION と同じ位よく使います

 

PROJECT

低所得者用アパート

 

 

PROPERTY LINE

敷地境界線

 

 

PUSH LATCH

浮出ラッチ

家具扉の金具です

 

 

 

 

Q

 

 

QUARTS SAND

珪砂

 

 

QUEUE

窓口や屋台等の待ち列

チケット売り場やファストフードの順番待ちの列のためのスペース。発音は「キュー」です

 

 

 

 

 

 

 

 

R

 

 

RAISED CEILING

折上天井

発音はレイズド

 

RAMP

スロープ

車の斜路や身障者用スロープなど殆どの勾配がついた床面はこの単語

 

RECEPTION

受付

 

 

RECESSED LIGHTING

ダウンライト

日本と同じくDOWNLIGHTでも通じますが、こちらのほうが一般的。

 

REFLECTED CEILING PLAN (RCP.)

天井伏図

RCPで一般的

 

RENDERING

パース

日本のパース画はアメリカではレンダリングと言います

 

RESIDENTIAL

集合住宅

複数の住居ユニットが含まれている建物もしくは用途。レジデンスとはいいません。

 

RESOLUTION

解像度

単数形の単語で使います

 

RETAINING WALL

土留め壁

 

 

REVOLVING DOOR

回転ドア

 

 

RIBBED PANEL

波板

 

 

RISE

階段の蹴上

7インチが最大 (ADA)

 

RULER

定規

(直線)定規を一般的にルーラーと呼びます

 

RUNNING BOND

馬目地

千鳥格子上にタイルや石、レンガなどを積み重ねる場合の目地(めじ)です

 

 

 

 

 

 

 

 

S

 

 

SANDBLAST

サンドブラスト

スペル注意、一続き。

 

SAPPHIRE

サファイア

硬度の高いサファイアガラスなどがあります。

 

SCAFFOLD

足場

建設現場の足場

 

SCONCE

ブラケットライト

日本のブラケットタイプの照明器具

 

SCUPPER

屋根の水抜き

 

 

SD (SCHEMATIC DESIGN)

基本デザイン

基本設計に入る前の構想段階

 

SEALANT

シール材

 

 

SECOND MEANS EGRESS

2方向避難

 

 

SERPENTINE

蛇紋石

米国ではサーペンティン、英国ではサーペンタイン。

 

SETBACK

セットバック

敷地内の後退部分。敷地外側の後退部分はEASEMENT

 

SETTEE

長椅子

背もたれ付の長いベンチシート

 

SHADOW STUDY

日影計算

 

 

SHAFT WALL

ダクト用の壁

 

 

SHEAR WALL

耐震壁

 

 

SHEATHING

シージング

 

 

SHELF / SHELVES

2段以上は複数形だ!

 

SHIM

押し縁

ガラスをおさえる部材です

 

SHINGLE

はぜ葺き

個人的に好きです。スペル注意

 

SHOP DRAWING

施工図

 

 

SHOTCRETE

吹付コンクリート

配筋できない場所にガンのようなもので吹付けるコンクリート

 

SILL

開口部の下枠

窓台(WINDOW SILL)・敷居(DOOR SILL) 等

 

SINK

シンク

キッチン・洗面・その他全てに使用

 

SITE LINE

視線ライン

例:トイレ動線で目線チェックなどの時に使います

 

SITE PLAN

配置図

一続きの単語ではないです

 

SKIRTING

幅木

BASEBOARDより一般的呼称のように思います。

 

SLAT

スラット・細材

ブラインドのスラット、(木材などの)細い材、

 

SLIDER

引違い・引戸

引き違いや引き戸(窓)全般に使います。SLIDING DOOR でもOK

 

SLOPE

傾斜(角度)

傾斜の角度のこと。斜路はRAMPという単語の方が一般的です

 

SMOKE DETECTOR

煙感知器

 

 

SOFFIT

下端、軒下、梁下

梁・軒などの下側の総称でよく使い、個別の呼び方は無いです。とにかく下側の部分です。

 

SOFTWOOD

針葉樹

確かに触ると柔らかいですよね。広葉樹はHARDWOOD

 

SOLDERED

はんだ付けされた

例 SOLDERED METAL PLATE

 

SOLDIER COURSE

レンガの縦積み

コーニスのような意匠として使います

 

SOLID WOOD

無垢材

合板はVENEER,着き板はLAMINATED BOARDと呼びます

 

SPATULA

ヘラ

スパチュラと言うとキッチン器具を連想しますね。

 

SPECIFICATIONS

仕様書

普段はスペックと言っています

 

SPLICE

継ぎ手

 

 

SPOUT

水栓の蛇口

水栓器具本体はFAUCET

 

SPLASH BLOCK

樋受け石

 

 

SPRINKLER

スプリンクラー

WET SPRINKLER(湿式), DRY SPRINKER(乾式)

 

STACK BOND

芋目地

格子状にタイルや石、レンガなどを積み重ねる場合の目地(めじ)です

 

STAIRWELL

階段室

 

 

STIFFENER

スチフナー

鉄骨材のスチフナー(リブ部分)

 

STOOL

丸椅子

背もたれのない椅子

 

STORM WATER

雨水

うすい

 

STRUCTURAL DRAWING

構造図面

 

 

STUCCO

スタッコ・漆喰

左官仕事の塗り壁等につかいます

 

STUD

スタッド・間柱

 

 

SUMP PIT

排水ピット

 

 

SURVEY DRAWING

測量図面

 

 

SURVEYOR

測量士

測量屋さん

 

SUSPENDED CEILING

吊り天井

洋服のサスペンダーと同じ単語の受身

 

SUSPENSION ROD

吊ボルト

天井内の吊ボルト

 

 

 

 

T

 

 

TANNIN

タンニン

革をなめす際にタンニンを使うことがあります

 

TEAK

チーク

チーク材、発音はティーク

 

TEMPERED GLASS

強化ガラス

日本でもテンパーガラスといいますが、英語では受動態(受身)で使用します

 

TENON

ほぞ

家具や建具の仕口です

 

TERRACE

テラス

上部に構造体が無い場合に使います。ある場合はBALCONYと呼びます

 

THREE-WAY SWITCH

3路スイッチ

2箇所でオン・オフできるスイッチのことです

 

THRESHOLD

沓摺

くつずり

 

TILE

タイル

貼り方にいろいろな伝統があるようです

 

TRANSITION

見切り

床や壁、その他部材が切り替わる部分に使います

 

TRANSOM

欄間

 

 

TRELLIS

パーゴラ

屋外のランドスケープによく使います

 

TURNING RADIUS

回転半径

アメリカではトラックが大きいのでローディングスペースの計画が重要です

 

TWO MEANS EGRESS

二方向非難

この単語が一般的です

 

 

 

 

U

 

 

URETHANE

ウレタン

発音注意です。ゆーれてぃ(THの舌)ん

 

URINAL

小便器

 

 

UTILITY

水道・ガスなどの総称

インフラ関係のことはユーティリティといいます

 

 

 

 

V

 

 

VALUE ENGINEERING

バリューエンジニアリング

日本のVEと考え方が違います

 

VAPOR BARRIER

防湿(シート)

 

 

VENEER

仕上げ・化粧の

 

 

VERTICAL GRAIN

柾目

製材した木の年輪がまっすぐ平行に並ぶようにみえる模様

 

VESTIBULE

附室・風除室

階段の附室や風除室など中間のスペースに使います

 

V.I.F.

現場確認(寸法)

寸法などの特記の場合、この表記が一般的です。正確にはVERIFY IN FIELD. 

 

VINYL

ビニール

発音はヴァイニール

 

 

 

 

W

 

 

WALK IN CLOSET

ウォークインクロゼット

長いのでWIC.と縮めます

 

WASHER

洗濯機

 

 

WATER CLOSET

個室トイレ

アカデミックな呼称です。プレゼンテーションや一般公開図面に多用します

 

WATER HEATER (W/H)

湯沸器・給湯器

かなり大きいです(ガス・電気・オイル)

 

WATER HYDRANT

消火栓

消火栓前後10フィート以内は駐車厳禁です

 

WEDGE

くさび

 

 

WEEP

水抜き

組積造等の壁の水抜き穴

 

WETLAND

湿地

 

 

WET WALL

左官系の壁の一般

タイル壁や塗り壁など総称

 

WIND TUNNEL

風洞実験

最初は意味が分りませんでした。勉強不足

 

WINE CELLAR

ワインセラー

セラーのスペル注意

 

WROUGHT IRON

ロートアイアン

スペル注意

 

 

 

 

X

 

 

XREF

エックスレフ

AUTOCADのコマンドがそのまま動詞化されてます

 

 

 

 

 

 

 

 

Y

 

 

YARD

ヤード

3 FEET  あまり使用しない単位ですが、常識的に知っている必要があります

 

 

 

 

 

 

 

 

Z

 

 

ZAMBONI

ザンボーニ

スケートリンクの製氷マシーンの代表的な名前がそのまま一般呼称になってます

 

ZINC

亜鉛

 

 

ZONING

ゾーニング

日本もアメリカもこの単語の使い方は一緒です

 

 

 

 

 

 

 

 

           

 

Gosan Commercial project (ongoing)2023.09.29 [Culture,Hospitality,Mixed Use,Office,Retail,WORKS]

Fleet Cabin2023.05.16 [Hospitality,Master Plan,Mixed Use,Office,WORKS]

① 事業候補地での計画内容と事業費用の検討、そして土地取得の決断。

豊かで多様なワークライフバランスを叶えるサテライトオフィスを創りたいとの本事業主の長年の思いから、私共にご連絡がありました。ご要望をお伺いしながら敷地探しから一緒に始めました。1年ほど時間をかけて首都圏郊外で5~6つの候補地を選び、どんな空間とライフスタイルが創り出せるのかと、それぞれの候補地に対して建築的なレイアウトとランドスケープ、構法、事業費を比較しました。敷地によっては、農地や市街化調整区域という建築計画が難しい与条件もあり、法的難易度の高い作業となりました。最終的な候補地で更なる行政との協議を行い、事業の見通しがたってきましたので、土地の取得手続を進めました。


②各種インフラ敷込計画と基本デザイン

土地取得契約を済ませた後にマスタープランと建築の基本デザインを検討します。地域環境に上手く調和できるか、居心地のよい空間であるか、など様々な視点で検討を重ねていきます。また、上下水道、電気、ガス、通信設備などのインフラ敷込みの計画を行います。例えば、敷地内の雨水を敷地外部に出さないようにする検討などがあります。
出来る限りの情報を3Dモデルに統合して、プロジェクトチームで共有して理解度を深めていきます。



③開発許可申請、建築確認申請、実施設計の完了、そして工事入札へ

マスタープランと建築の全体概要計画が整いましたら、開発許可申請を都市計画課に申請します。都市計画、土木、消防、上下水道、駐車場など各課を半年ほどで審査して頂きます。その待機期間中に実施設計にて詳細部分の設計をまとめ、建築確認申請も行います。都市計画課の開発許可と建築指導課の建築確認許可は連動していますので、一方だけが許可になることはありません。その後は、数社の施工会社にて入札を行い、約一ヵ月ほどで入札結果が出ましたら、工事契約に向けて準備します。


④ 施工準備、着工、敷地内の高さレベル設定

設計時に地盤調査をおこなって構造設計をしておりますが、施工会社でも地盤調査により地耐力を確認(地盤保証する為)し、縄を張って建物のおおよその位置を確認します。そして、事業主、設計監理者、施工会社など多くの工事関係者で地鎮祭を執り行い土地を清めて安全工事を祈願します。地鎮祭のあとは敷地内の高さレベルを確認してから建物位置の地面を掘り、(地盤調査の結果で地耐力を確認した後に)砕石と捨てコンクリートでベースプレートを定めてから建物の正確な位置を決める墨出し作業を行います。


⑤ 基礎工事と防火水槽の設置

基礎工事は、鉄筋の仕様と配置が設計通りに組まれているかを確認し、設備の先行配管の位置経路、高さ関係を確認します。また、敷地の一角に埋設する防火水槽の工事も同時進行させます。

 

⑥木造軸組の建方工事、上棟式

今回は弊事務所の木造標準仕様である4寸角を基本とした軸組構造を採用しました。プレカット図で材断と上下関係、仕口(しぐち、接合部分)やアンカーボルトの位置を何度も確認してから建方(材木を組み上げていく作業)作業を進め、最後に最高部にある棟木を組み上げます。そしてお日柄の良い日にいよいよ上棟式を執り行い、安全祈願と工事関係者に感謝します。


⑦ 屋根工事、外壁工事、配管工事、断熱工事

上棟後は材木が濡れないようにすぐに屋根を張り、外壁面のサッシやドアなどの設置と外壁工事に取り掛かります。弊事務所は外壁内部の結露を防ぐため通気工法を用いています。またここで、電気や給排水の配管を行います。断熱材を外壁、屋根裏に発泡ウレタンフォームを吹付充填し、床下にはポリスチレンボード(75 ㎜寒冷地仕様)でくまなく断熱しました。


⑧各種設備機器設置工事、内外装工事、仕上工事

内部の間仕切壁(空間を仕切る壁)を作り、引き続き各種配管工事を進めながら、シャワーブースやミニキッチン、床暖房パネル、エアコンなどの大きな住宅設備機器を搬入設置します。そして床材・壁紙・左官・タイル・天然石などの仕上工事に進みます。また、(既製品ではなく)建築工事で製作した棚や収納などの造作家具などの取付もおこないます。
外部に関しては、庇や軒裏などのディテール部分の工事と、外壁仕上(左官やパネル)を作業します。


⑨照明器具、アクセサリー備品取付、 外構工事の完成

天井や壁面の照明設置及び動作確認、トイレや洗面所のアクセサリー備品の取付、外部の植栽やアプローチやウッドデッキ、セキュリティカメラなどの工事を行います。
また、今回はモデルルームも作りましたので、そこのテーブルやソファなどの置き家具も弊事務所でコーディネートしてセレクトし購入(FFEと言います)致しましたので、それらの搬入設置も行います。


⑩確認申請機関の完了検査、設計監理者及び事業主による検査、引渡し

行政の都市計画課、消防署、確認申請機関のそれぞれの完了検査を受けて検査済証を頂きます。指摘事項がある場合は是正してから写真提出確認などを経て合格となります。設計監理者と事業主も工事品質を検査し、手直し部分を施工会社に伝えます。そして改めて工事が完了し、検査済証や各種取扱い説明書が全て揃いましたら、建物と鍵の引渡しとなります。


⑪お引渡し後
行政機関への建築関係の完了届の提出し、建物登記の添付書類のお手伝いを致します。

Forstian Residential Development2023.02.06 [Culture,Hospitality,Master Plan,Residential,WORKS]

A-house2023.01.20 [Residential,WORKS]

① お客様との出会い

今回は弊事務所とお付き合いのある不動産会社さんからのご紹介により、 40 代ご夫妻、高校生・中学生・小学生のお子さんのご家族の住まい計画です。A さんはお仕事で駐在されていた中米から帰国され、日本でご自宅を建てることになりました。A さんが生まれ育った東京世田谷のご実家敷地に、A さんのご両親と弟さんご家族が母屋に二世帯住居として暮らしています。A さんもご一族と共に暮らしたいとお考えから敷地を分割(分筆)し、新たにもう一棟住宅を建てる計画になりました。



② 複数棟の配置と土地分割、理想の住まいをかたちへ

A さんの理想の住宅、そして土地全体を二分割し母屋の敷地環境デザインを同時進行致しました。これはニワトリと卵の関係に近く、理想の住宅を建てる為にどんな敷地が必要か、一方でどんな敷地が2棟に対して最善か、、、。また、インフラ(電柱の移設、上下水道、ガス、電話、ネット回線など)調整の可否について諸官庁や当該企業と先行調整も必要です。
*ご予算は住宅本体と外構(造成含む)で 暫定総工事費6000 万円(税抜)とし、弊事務所の設計監理費は総工事費の 10%(着手金1%、基本設計完了2%、実施設計完了4%、引渡し時3%)で進めさせて頂く事になりました。
*スケジュールは、土地分割・造成整備(2ヶ月)、設計・申請(3.5ヶ月)、工事(5.5ヶ月)を含めて11ヶ月という計画となりました。
*全体の方向性が決まりましたので、着手金をお願いさせて頂きました。



③建築、敷地、インフラの基本設計

A さんご家族のイメージする理想の住まいをリラックスした雰囲気の会話の中で伺いしました。三世帯のご家族が庭を介して緩やかに繋がり合うよう、一階にはリビングと食事だけでなく多目的に活用する大テーブル、ライブ型のオープンキッチンを配置し、Aさんが海外駐在で過ごされた時に感じたカルチャーである“楽しいことが共鳴し合うような空間”を構想しました。構造的には一階が仕切りのない多目的な大空間、二階にご家族の寝室や水回りなど重量のある空間を持ってくる為の構法を検討し、弊事務所の標準仕様である4寸角(120mm角)の柱に加えて、更に強度を上げた構造材を採用しました。また、この地域は世田谷区の中でも重要拠点地域(世田谷区役所が近い)であることから、建物の防火性能も準耐火構造を求められました。
コロナ禍で実際にお会いして打ち合わせできる頻度も限られるので、オンラインミーティングを有効活用しました。色々な事を同時進行させていく際に文章メールやスケッチ、図面資料に加えて、計画案の長所・短所がしっかり把握できるよう3D モデルに重要な情報を集約させました。オンライン画面上でモデル全体を俯瞰したり、ウォークスルーで細部を確認したりして、メールや図面資料の内容のビジュアル化、また空間そのもののレビューなど、ひとつひとつ丁寧に進めていきました。
そしてデザインのあらゆる局面に「環境へ配慮」と「安全安心」を問いました。自然光や風通しを感じられるようにして機械設備だけに頼らないようにし、また機械設備も費用に対して効果的なもの、健康・環境に配慮した素材を選定しました。また、住宅の基本構成を整えながら既存母屋の生活空間や3世帯の共用空間(駐車場、植栽、来客動線)についても、施主・行政・各専門家・(そのうち参加する)工事関係者・近隣住民・各種インフラ企業(電力、ガス、水道・通信など)と調整を行い、豊かで持続可能性の高い環境を計画しました。細かな事項ですが、敷地前の道路が世田谷区の狭あい道路に指定されており、その調整も行いました。




④ あとで調整の難しい「こだわりたい」部分(キッチン、洗面、トイレ、浴室、ワンちゃん洗い場など)の打ち合わせと基本設計の整理

ご家族にとって大切な“食卓を囲む”ことの可能性や機能を更に発展させるためにに数社のキッチン会社にも参加頂き、キッチンの細かな構成や調理機器、収納、仕上素材をご一緒に検討し、ガスや電気、配管などのインフラ要素も整理しました。今回は二階にお風呂を設ける計画により、木造建築は動くので長期的な防水性能を考慮してユニットバスで進めることにしました。お客様と共にショールームに行き、サイズや機能、コストなどを検討し決定しました。洗面所やトイレは来客者も使用する空間なので、機能寸法や空間の居心地等を提案させて頂きデザインしていきます。ワンちゃんの散歩からの洗い場動線なども丁寧にデザイン検証が必要です。
また、この段階で建築基準法をはじめ様々な法規の確認を行い、基本的な間取り、全体の立体デザイン、外構の方向性を決めて、これで基本設計が整います。
*基本設計完了をご精算させて頂き、工事費が予算内に収まっているかの概算チェックも行いました。


⑤実施(詳細)設計と建築確認申請

Aさんご家族の暮らしに大切な部分や好みなどを更に細かく打ち合わせして、更なる詳細設計を行います。仕上素材、照明、床暖房や空調換気、収納、洗面所やユーティリティなどについて何度も図面や3Dをご用意して打ち合わせします。手で触わる質感や見た目の感じ、耐久性や機能性を検証しながら決断して図面を揃え、施工会社が迷うことなく正確に工事できるような精度の高い図面を完成させます。そして各種法規を再参照して建築確認申請(この設計内容で工事します)の手続きを行い、行政庁から許可を頂きます。


⑥ 数社の施工会社へ工事見積依頼と決定、工事契約

今回の工事内容に見合った施工会社数社に工事見積を依頼します。図面を渡し質疑回答を経て3週間後に工事見積書・工程表・工事体制表・支払条件を提出して頂きます。工事金額や施工期間、アフターケア体制、そして施主とのコミュニケーションの相性なども大事な要素になります。それらを総合的に考慮してM建設に依頼することに致しました。M建設は横浜の文化財である洋館群や歴史的建造物を修復・メンテナンスしている実力と信頼のある施工会社です。
建築主と施工会社の工事契約を設計監理者である弊事務所が整えて、図面等も添付して契約に立ち会います。
*最終確定設計による正式な工事金額に対して実施設計費をご精算させて頂き、それ以前の業務費の増減調整も行います。


⑦ 念の為の土地再測量、地縄、地盤調査、地鎮祭

施工会社は既存建物・門扉等を解体して植栽も適宜移植し更地にして、障害物の無い状態で土地の再測量を行い敷地形状をチェックします。その後、計画建物のおおよその外周位置を知るべく縄を張る作業(地縄)を行います。また、地盤調査もこの段階で再度行い精度の高いデータを取得します。そして、日柄の良い時に建築主ご家族、設計者、工事関係者が集まって、この土地に皆で感謝し、建物の各方角に向かって工事安全を願います。


⑧ 杭打ち、べた基礎、墨出し

今回はタイガーパイルという細い鋼管杭を沢山打ち込んで剣山のような状態にして、地中から建物を支えます。その後、地中に砕石を敷いて固めて捨コンクリートを打設してから、その上で建物の正確な位置を決めるための墨出しを行います。

 

⑨ 基礎工事、木材を組む建方、最上段の棟木を組む上棟

建物本体を下から支える基礎コンクリートはとても重要であり、後から修正ができないので、正確に鉄筋を組み適切な配合のセメントでコンクリートを打設して、しっかり硬化させます。そして、その後は木造の骨組になる土台・柱・梁を一気に組み上げて、最後に最上段の棟木を組めば上棟(棟上げ)となります。この一連の工程を建方(たてかた)と言い、木造在来工法の大工さんの腕の見せ場であります。大きな木槌でトーントーンを材木同士を叩きながら組み上げていく音はとても美しいものです。


⑩ 屋根工事、外壁工事、配管工事、断熱工事

上棟後は材木が濡れないようにすぐに屋根を張り、外壁工事に取り掛かります。弊事務所は外壁内部の結露を防ぐため通気工法を用いています。またここで、電気や給排水の配管を行います。断熱材を外壁、屋根裏に発泡ウレタンフォームを吹付充填し、床下にはポリスチレンボード(75 ㎜寒冷地仕様)でくまなく断熱しました。


⑪ 各種設備機器設置工事、内外装工事、仕上工事

住宅内部の間仕切壁(空間を仕切る壁)を作り、引き続き⑩の各種配管工事を進めながら、ユニットバスやキッチン、床暖房パネル、天井埋込エアコンなどの大きな住宅設備機器を搬入設置します。そして床材・壁紙・左官・タイル・天然石などの仕上工事に進みます。また、(既製品ではなく)建築工事で製作した棚や収納などの造作家具などの取付もおこないます。
外部に関しては、庇や軒裏などのディテール部分の工事と、外壁仕上(左官やパネル)を作業します。


⑫照明器具、アクセサリー備品取付、 外構工事の完成

天井や壁面の照明設置及び動作確認、トイレや洗面所のアクセサリー備品の取付、外部の植栽やアプローチやウッドデッキ、門扉やセキュリティカメラなどの工事を行います。
また、建築主の思い出の絵画などもピクチャーレールなどを設置して取付けます。今回はテーブルやソファなどの置き家具も弊事務所でコーディネートしてセレクトし購入(FFEと言います)致しましたので、それらの搬入設置も行います。


⑬確認申請機関の完了検査、設計監理者及び建築主による検査、引渡し

確認申請機関の検査員による完了検査(今回は消防署の検査はありませんでした)を受けて検査済証を頂きます。指摘事項がある場合は是正してから写真提出確認などを経て合格となります。設計監理者と建築主も工事品質を検査し、手直し部分を施工会社に伝えます。そして改めて工事が完了し、検査済証や各種取扱い説明書が全て揃いましたら、建物と鍵のお引渡しとなります。
*お引渡し時に工事監理料金として最終工事費の 3%のご精算をさせて頂きました。


⑭お引渡し後

行政機関への建築関係の完了届(緑化、道路セットバック、街づくり、等々)の提出し、建物登記の添付書類のお手伝いを致します。

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Project Blog ブログ2022.08.06 [COLUMNS,NEWS]


2022 Aug. 6

本日は世田谷区梅丘へ。
上棟が終わり、各種設備の配管作業中です。
こちらの現場も順調に進んでいます。






2022 July. 27

深谷の現場も上棟が終わり、各種設備の配管、防水工事、断熱工事、外壁の通気胴縁の施工などが進行中。
少しずつ全貌が見えてきました。






2022 June. 23

深谷Kプロジェクトの基礎工事と建方工事も順調です。
来月上旬には上棟式を予定。
曇天で湿度が高く、心地良いとはいえない日。
ですが、変わらず元気に作業してくださる業者の皆さまには頭が下がります。






2022 May. 21

世田谷の現場の基礎工事の防水シートや基礎形状の確認。
この後はコンクリート(べた基礎)を打設します。







2022 May. 14

今日は世田谷区梅丘の現場の杭工事でした。
深さ6.5mの細鋼管杭を建物下に打ち込み、地耐力を確実なものにします。







2022 Apr. 27

仮称K事務所工事の現場もいよいよ開発許可が決済され、着工。
こちらは埼玉県深谷市に位置します。
まずはインフラ系設備の施工からスタートです。







2022 Apr. 25

世田谷区梅丘の住宅の地縄作業が始まりました。
世田谷区は条例が多く、住環境への意識は都内の他のエリアと比較しても高いので、ギアをあげて丁寧に進めたいと思います。







2022 Apr. 13-21

韓国の現場へ。
コロナウィルスの影響で、現在韓国へ入国するためにはビザの申請が必要です。
そんな少々煩雑な手続きを踏んでまでも渡航する理由は「建築は現場を見なければ、良質なものは作れない」という考えがあるから。
5年前から設計を始めた京畿道の住宅群も着々と棟数が増え、今春からはコミュニティセンターの工事も始まりました。
この工事は弊事務所の設計を尊重した施主が、ローカルチームの皆様と調整をしてくださったおかげで実現したもの。とても有難く思っています。
また新規のオフィスビル設計について対面でミーティングを行った際には、久しぶりの感覚にどこか心地良さを感じてしまいました。







2022 Apr. 15

藤沢駅東西地下通路リニューアル計画。3月に無事に竣工しました。
完成まで4年ほど掛かりましたが、本計画に関わらせて頂けたことに心から感謝致します。







2022 Feb. 22

藤沢駅東西地下通路リニューアル計画の工事も順調に進み、壁面の格子パネルも設置中です。



計画の詳細はこちらから。

http://www.city.fujisawa.kanagawa.jp/fujisawa-eki/fujisawaeki-chika.html





2021 Dec. 2

目黒区八雲Sプロジェクトの写真撮影です。
天然木、石、金属、ファブリックなどの自然素材の質感を感じられるよう、ささやかな陰影を創りました。
暮らしを吸い込んだ材料の経年劣化を味わう。家族と共に生きていく。
そんな空間になることを願っています。







2021 Oct. 4

辻堂の現場もいよいよ完成引渡しを迎え、写真家の川辺明伸氏に撮影して頂きました。
今回の室内空間づくりで心掛けたのは、ゆったりと落ち着いてコミュニケーションを取れること。
具体的には仕上材の質感・吸音性・色味の構成などです。
照明については室内全体を均質に明るくするのではなく、光が溜まるような照明計画にしています。







2021 Sep. 21

辻堂Lプロジェクトの現場の塗装工事です。
塗料にウレタンやアクリルをいれると塗膜が強化されるのですが、部分的に補修すると塗り跡が残ってしまいます。
一方でツヤ無塗装は塗り直しても跡が残らないので、今回は室内利用をイメージして完全ツヤ無し塗装にしました。







2021 Sep. 16

辻堂Lプロジェクトの塗装工事が明日から始まるので、本日中に壁面下地処理などを済ませる予定です。







2021 Sep. 03

辻堂Lプロジェクトの現場もスタッドが立ち始めて、室内のスケール感も見えてきました。
これから天井の各種設備(電気、空調換気など)の施工へ進みます。







2021 Aug.05

八雲Sプロジェクトの引渡し前のクリーニング状況です。
住まい手の暮らしの変化に対応できるようあまり作り込まず、背景として受け止めるような空間づくりを心掛けました。
そんな環境計画のひとつとして考慮したのは「緩やかにつながる部分」を作ること。
室内空間を直角の壁で明確に分断しない設計により、家族の気配を感じることができます。
また素材なども、ここでの暮らしの時間と共に床、壁、天井や造作家具など美しく劣化していくものを選択しました。







2021 Jul. 06

深谷Kプロジェクトの敷地全体ランドスケープの参考にとカリフォルニア州サンノゼエリアの類似現場チェック。
丘が効果的にデザインされて立体感もあり、光と影、色彩などとてもうまく構成されています。







2021 Jun.23

八雲Sプロジェクトの現場の内装間仕切、仕上工事も進み始めました。
石膏ボードはきちんとビス間隔をそろえないと完成してから壁が割れる原因になるため、固定する力が均等になるようにすることが大事です。







2020 Nov.16

韓国の京畿道現場の3,4棟目の基礎工事、型枠工事などが進んできました。
現地へいくことが難しい状況ですが、現場から進捗状況を写真で送ってくれるので安心です。
敷地の地理的な条件で、冬季にはコンクリート打設が難しくなるほどの低気温になるため
寒くなる前に躯体工事を完了させる工程になっております。







2020 May.15

渋谷のレストランプロジェクトのサイン計画について。
店舗外側サインは遠景からの視認性を考慮して、LEDネオン管を採用。
渋谷の風景に溶け込みながらもシンプルで繊細な世界感を出せるような形状と色を検討しました。
また、玄関足元にはレストランの手作業の密度とクオリティを感じさせるモザイクタイルを施し、
玄関壁面サインには物体としての存在感をできるだけ抑えて影で表現しています。
日常空間から店内に入ることで、時間が反転するような非日常空間であることを暗示させました。







2020 Feb.26

南青山5丁目の商業プロジェクトの工事も完成に向けて加速度的に進んできました。
異種多様な素材の新しい組み合わせを試行するというブランドコンセプトを、空間作りにも取り入れています。







2019 Jul. 19

旗の台Fプロジェクトの木造架構の筋交いや補強金物の工事が進行中。
今回は通常の筋交いではなく2段筋交いをたすき掛けにし、室内大スパン空間を安全に保てる構造方式を採用しています。
理屈は単純ですが、ここまで木造架構の安全率を高めることは少し珍しいかもしれません。
これから仕上工事が始まるとこれらの構造部材は見えなくなってしまいますが、木造の工事現場風景はこの工程の頃が一番美しいと感じます。







2019 Jun.26

旗の台Fプロジェクトの外壁・屋根の通気層の確認です。
建物の断熱材の外気側は結露する可能性があるので、その水分がすぐに乾くように外壁中間層に空気層を作って風を通します。







2019 Jun.19

本日は旗の台Fプロジェクトの上棟・建て方工事を確認しました。
大規模木造ゆえに軸組を組み上げるのに数日掛かり、現場所長さんが天気予報を見ながら日程を決めました。
大工さんが大きな木槌で材木を叩いて打ち込むと「トーントーン」という音が気持ちよく響き渡ります。
そんな在来工法ならではの風景にご近所の皆さんも興味深い様子で、たくさんの方が見学に来られました。







2017 Dec.20

数年に渡る工事を経てようやく全体像が見えてきた、目白台Tプロジェクト。
住まい手が居心地良く暮らせるような「柔らかな光」と「優しい風」を取込んだ空間を検討しました。







2017 Jan.31

外苑前Aプロジェクトもおおよそ内装仕上工事が完成し、もう少しで引渡しです。
こちらはIT系企業のワークスペース、貸スペースとして計画。
各スペースが緩やかにつながり、刺激し合いながら仕事ができる環境になっています。







2016 Jan.05

砂土原Kプロジェクトもおおよそ完成し、写真撮影。
先祖から引き継いだヒストリーアイテムを取り込むことで「過去」と「現在」が共鳴するような空間構成を心掛けました。
またマテリアルに関しては、肌触りが良く、優しさを感じられるかという目線で選定しています。







2016 Jan.05

砂土原Kプロジェクトの水回りの仕上です。
今回のインテリアマテリアルの2次テーマとしては様々なホワイト素材でデザイン調整をすると決めていたので
石、タイル、金属、セラミック、塗装、ファブリックなどの構成の検討を重ねて仕上げました。







2015 Feb.10 and 15

原宿Nプロジェクトの内装仕上工事もほぼ完成です。
グローバル企業としてのブランド感を表現する場として選定されたこの地で、製品とカスタマーが共鳴し合う空間となることを願います。


Fujisawa station underground walkway2022.05.10 [Culture,Master Plan,Mixed Use,Transportation,WORKS]

米国の設計事務所での四方山話2022.01.14 [COLUMNS,コラム]

私は2001年より10年間、米国北東部のマサチューセッツ州ボストンの組織設計事務所にて建築設計の仕事をしていました。この度、私個人の日々の暮らしから見た米国都市生活、当地での建築設計事情について四方山話を御紹介したいと思います。

「米国のビジネス時間・契約主義」

朝8時に官公庁、銀行、多くの企業が業務を開始し、そして夕方5時か5時半には殆どの人々がワーッと一斉にオフィスを去っていくのですが、日本から来た当初は「どうしてそんなに急いで帰る?」と驚いてました。きっと、大切な人との時間や自分自身も大切にする価値観が根底にあるだろうと思いました。まあ確かにそうなのですが、結局は就業時間外は自分の時間だという「契約主義」に基づく流儀なのだと結論つけました。成果主義が根付いているお国柄ですが、あくまで契約時間(?)内だけに通用する話なのかもしれません。

また、多くの人が自動車で移動しているので、「仕事の後にちょっと一杯」と出来ないので早く帰らざるえないのかもしれません。

それから、「犯罪」も理由の一つでしょうか。日本もこの頃は物騒になったと耳にしますが、米国の日常生活では犯罪に対してかなり神経を使います。夕方以降のゴーストタウン化したビジネス街に居るのは安全上も得策ではなく、地下鉄やバスなどは夜7時にはあっという間に本数が減り、待っている間は周囲を気にしなくてはなりません。しかし、建築の仕事はこの国でも例外の部類の入るのでしょうか、どうしても夜遅くなってしまったり、週末も作業がある時だってあります。そんな建築家ライフを米国社会は「変わった奴らだなあ」と半分呆れているような・・・(そんな気がします)。

 

「お客様は神様ではない」

日々の暮らしの中で、間違った電話料金や二重請求の医療費もしくは保険料金へのクレーム、家や車の修理、米国人でさえ四六時中こんな事ばかりに振り回されるので、トラブル皆無の日本車が人気なのも納得です。修理などは信頼できる業者を探すのにも苦労するので、DIY文化もあって、自ら「修理」を楽しみ、サッシュを買って取り付けたり、タイル貼り、キッチンだって施工、もっと本格的なこともしています。

そんな日常生活を抱えていても、世界の経済大国、やるべき仕事は沢山あり、夕方までの限られた時間をいかに合理的に効率よく仕事するか・・・。会議やプレゼンなどは昼食時間までも利用し、サンドウィッチやピザ・サラダなど片手で摘めるものを口に放り込みながら仕事を続けます。まさにファストフードの国ですね。ビジネススタイルも、お客様が優先、目上・年長者が先、などと気遣う時間がもったいないのか、いきなりファーストネームで呼び合って本題に突入です。一方ではコピー・プリント一枚、電話代、出張・交通費など、プロジェクトに関わる全ての収支をPMがきっちり管理しています。「ここで負けて、あとで勝つ」という概念はないように感じます。また、仕事上と個人の責任を混同することはなく「これが出来なくても、世界が終わるわけではない」というのも、アメリカンビジネスです。これらのコンセプトが米国ビジネス精神の根本なのかなあと感じております。

 

「年棒制、二週間給」

私の勤務先に限らず、米国では年棒制を採用している企業が多い様です。毎年一回、更改を行い、前年の実績や新年度の希望などを会社側と話し合います。我々も会社側を査定します。年棒を分割した給料は月給ではなく二週間ごとに支払われるケースが多く、つまり二週間ごとに「Hire and Fire」のチャンスがやってきます。ご存知のように雇用と解雇を繰り返すのは米国の企業文化ですが、転職を繰り返す人がいる一方で一つの職場にとどまる人も少なくありません。そして、「勤め先にお世話になっている」よりも「勤め先に私がサービスしてあげている」と意識しているような印象を受けます。自分自身が「企業」という感覚なのかもしれませんね。

 

「インターン学生」

米国の多くの大学では単位の一つとして、実社会でのインターン研修を加えているようです。2・3ヶ月もしくは半年ほどフルタイムで他の先輩スタッフに交じって仕事をするのですが、「知らないことは恥ずかしい」など考えず、どんな些細な事でもあっけらかんと「すぐに聞く、教えてもらう」という学生さんが多いですね。また、初等教育でも「Show and Tell」という、自分の好きなものや特技について、いかにコレが好きか、なんでコレが好きか、いかに自分はコレが得意であるかと発表させ、人前で喋る、意見を言うという訓練をつけさせてます。それ故に米国の学生、いやいや全ての米国人は自分自身を見せる能力が高いのかなあと思うのです。

 

「外国人建築家・スタッフ」

我々日本人も含め、欧州、アジア、南米、色々なところから来ています。私の独断と偏見ですが、噂通り?ヨーロッパの人はランチが長いですねえ。「自分は自分」との意識を強く持っているような気がします。東欧出身者はパースを上手に書く人が多いのですが、そういう教育を受けてきたのでしょうか?。中国や韓国の人は残業、徹夜、週末、ガンガン働きます。母国では相当な高等教育を受けてきたエリートが多く、実際素晴らしい能力を持った人が多いです。あらゆる国の人間と接する中で、中国人や韓国人と日本人はお互いにとても親近感を感じているように思います。

 

「建築家と賠償保険、スペックライター」

米国は訴訟社会と言われますが、・・・事実です。勿論、訴訟に至る前に様々な調停の方法があります。建築家・設計事務所が賠償保険に加入すると、保険会社主催の講習と試験を受け、保険の掛金等が割引にして貰います。契約書を始め様々な設計図書はAIAの書式を基に作成されることが多いですが、特に仕様書(スペックと言います)はスペックライターという専門家に書いてもらいます。仕様書はとても細かく記載され、あっという間に百科事典ぐらいの厚さになってしまいます。

 

「分業化とPM」

上記のようなスペックライターや弁護士だけでなく、様々なコンサルタントが関わっていくのも米国での建築プロジェクトの特徴でしょうか。それ故にコーディネーションに時間が掛かると同時に、全体を総括するPMの責務は重く、そのPM業務も専門会社に委託する場合が少なくありません。

 

「建材メーカーの営業+無料ランチ+AIA単位」

ランチ時間に建材メーカーや諸団体がその専門分野での講義をしに訪れますが、AIA資格保持のための必要単位と連携させている場合が多いです。新製品の営業も絡んだフィルターのかかった講義内容ですが、無料ランチを提供してくれるので若手を中心に結構な人数が集まります。メーカーにとっても、一度に営業を済ませられるので、効率が良いのでしょう。

 

渡米した当初は、色々な事にカルチャーショックを受けましたが、今は「それもアリかな」と笑って大抵のことを受け入れています。

書きっ放しになってしまいましたが、四方山話だと思ってどうぞお許しください。「インチ法での精度の限界」「日本と多少違う設計プロセス」「現場の交通誘導員は誰がやるのか」など他にもネタはありますが、次回にご期待くださいませ。

米国での建築設計実務の進み方 [COLUMNS,お役立ち情報]

 

様々な建築設計プロジェクトの進め方があると思いますが、私の経験の例を幾つか挙げながら米国での建築設計実務の流れをプロジェクトマネージャーの実務として記してみたいと思います。

 

 

米国での建築プロジェクトマネージャー

 

米国ではプロジェクトマネージャー(PM)が中心となって建築プロジェクトを進めます。PMはそのプロジェクトを成功させるためにスケジュール・コスト管理・チーム編成・全ての交渉の責任、その他プロジェクトに関わる一切の事を面倒見ます。建築家は設計事務所内ですらPMの下に属して機能する事になります。PMとプロジェクトアーキテクト(PA)の役割分担が明確に分かれて機能しているかどうかとPMの実力がプロジェクトの成功の鍵です。PMには勿論、豊かな経験が必要だと思いますが、高度機能を求められる現代建築状況を踏まえると人間の短い一生のうちに全ての知識を身につける事は殆ど不可能に近いのではないでしょうか。それよりもPMにとって大事なのは彼・彼女自身の人格や人望、コミュニケーション能力などが大事なのではと思います。あるプロジェクトのPMは20代で私よりも年下でしたが、彼には誰よりも熱意がありそして精神的にいつもポジティブ、何よりもどんな人にも好かれます。これが彼の最大の魅力です。チームの一員として彼を見ていてこれがPMにとって一番の資質ではないかと思いました。チームには年配で経験豊かなメンバーもいますし社外の構造設計事務所・設備事務所・クライアント・様々なコンサルタントにはもっと手強い相手がいます。それでもプロジェクトに関わる皆がPMに好感を持てれば一致協力して同じゴールを目指す事ができるのではないでしょうか。私自身は現在、建築設計チームの一員として米国で働いていますがいつか素晴らしいPMを目指して自分自身を磨いていきたいと思います。

 

 

 

プロジェクトの段階

 

 

プレデザイン及びマーケティングデザイン (PREDESIGN, MARKETING)

 

将来のお客様・建主(個人、法人、ディベロッパーなど)から依頼された条件やご希望を元に敷地でどのような建築物が構想できるか大胆かつ夢が膨らむような提案を目指します。建築家としては図面等だけでなくお客様に分かりやすくイメージレンダリングやプレゼンテーションボードなどでお互いの夢を共有できるように心がけます。商業施設やホテルなどのホスピタリティー施設を依頼される法人・ディベロッパーであれば必ず、クライアント側に専門のコンサルタントを抱えている事が多いので彼らとのコーディネーションも大事です。

 

 

スキマティックデザイン (SCHEMATIC DESIGN,  SD)

 

基本構想設計と基本設計の中間段階の設計というのが日本ではあてはまるでしょうか。日本でも同じですが、基本構想段階とはいえ、ある程度の建築的な詳細も抑える必要がありますし、設計図書として建主に提出します。勿論、但し書きとして変更の可能性があるということを明記しときます。基本的にアーキテクトはAIAの定めるガイドラインに沿って仕事を進めますのでどの段階でも仕事がホールドになったりキャンセルになったとしてもきちんと履行した仕事や成果物に対して依頼主に対して請求できるようにします。日本では在り得ないと思いますがコピー・プリント・ファックスの一枚一枚まで単価を決めてクライアントに請求することが多いです。打ち合わせ等で出向く場合も1マイルにつき何セントの経費・電話も長距離等で費用がかさむ場合も請求します。日本では基本設計や基本構想段階であれば厳しい競争の中でサービスになりがちですが、米国ではアーキテクトがきちんと請求できるシステムになっていると同時にプロジェクトが本格的に始動する前にあらゆることを細かく建主や協力会社と取り決めておかないと直ぐに訴訟問題に発展します。そして万が一問題が起きた時のためにプロジェクトチームに対して保険も加入することも多いです。

 

 

デザインディベロップメント (DESIGN DEVELOPMENT, DD)

 

デザイン・ディベロップメント(DD)は日本においては基本設計に実施設計の初期段階を足したような段階の内容です。目的としてはスキマティック・デザインで構想した計画を概略で積算できるように発展させると同時に実施設計で変更が発生しない様にするためにデザインを最終的に決定することを目標としています。

 

 

コンストラクションドキュメント (CONSTRUCTION DOCUMENT, CD)

 

実施設計の事をいいます。プロジェクトによっては30%、50%、80%そして最終設計図書として100%のCDを段階的にクライアント・オーナーやコンストラクションマネージメント会社(CM)に提出してバリューエンジニアリング(Value Engineering, VE)の検討材料にしたり、設計料を段階的に頂くために行うことが多いです。一方で70-80%終了段階にGMP(Guaranteed Maximum Price)セットを作成し最終的に仕様及びコストを決定します。GMPセットはパーミット(Permit)セットを兼ねて役所申請に使うことも多く、また鉄骨等の資材やインテリアの機器等はGMPセットを元にあらかじめ発注するので、それ以降の設計仕様変更はコントラクターが(ここぞとばかりに)大幅に価格を上乗せしてきます。GMPセットが事実上のヤマ場なので以降は設計図書の完成度を高めて100%の実施設計図書を作成します。プロジェクトによって設計期間は様々ですがGMPセット以降は約4-6週間で仕上げます。 

 

 

コンストラクションアドミニストレーション (CONSTRUCTION ADMINISTRATION, CA)

 

コンストラクション・アドミニストレーション(CA)は設計監理のことをいいます。私の経験を元に記します。基本的に日本での監理業務を同じだと思いますが、施工業者の工事をクライアントを代理して設計図書通りに施工されているか監理し、施工図(ショップドローイング、Shop Drawing)などを認証します。
パンチリスト(Punch List)という施工改善要望書を作成し施工業者に施工のやり直し、改善、補修などを指示します。

 

 

 

その他

 

 

BRA(Boston Redevelopment Authority)との交渉

 

BRAとはボストンにおける開発を監督する団体で、日本の建築行政の都市計画課、建築指導課など建築関連部門と歴史保存協会などが一緒になったような組織です。法規をチェックするのみでなく景観的な配慮、既存都市への影響の検討などを主観的にBRAの担当チームが徹底的に意見を出し指導をします。最近のBRAには保守的な考え方を持たれている方だけではなく、新しいもの・今までとは違ったものを受け入れてくれる方も増えてきているようです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

米国で主に使用する図面縮尺、用紙2022.01.05 [COLUMNS,お役立ち情報]

2種類のスケール

アジア・ヨーロッパはミリメートルを基本としたメトリック表記が標準ですが、米国はインペリアル表記を使用します。元々は肘から手首までの長さを1FOOTと決めたそうです。米国でも他の国と同様にメトリックに切り替えるはずが、インチ・フィートその他量、重さなどを測る既存のシステムがあまりに浸透して事実上不可能ということで、10進法でない米国独自の単位を数多く使用してます。(考えてみれば国際社会の中で米国だけのシステムというのは意外に多いのではないでしょうか。)日本では古来からの尺スケールをメトリックと上手く共存させています。関東と関西、そして九州ではモジュールが違っていましたが、メトリックで正確に変換することができるようになりました。建築部材や各地域の建築工事では依然として尺スケールを基準としていますが表記ではメトリックを使用することが多いです。私自身は1尺(約303mm)と1FOOT(約304.8mm)を同じスケールとして頭の中で置き換えて最初の頃はスケールをつかんでしました。どんな計測方法でも長い年月で培われた素晴らしい歴史を知る事によって単なる数字以上の意味を見出せるのではないでしょうか。私も計測方法についてマダマダ勉強が足りません。

エンジニアリングスケール(ENGINEERING SCALE)

都市計画や大規模プロジェクトのマスタープランニング等で使います。スキマティックデザインなどの設計初期段階でも使います。測量図なども小数点表記でこのスケールを使います。例えば、10′-6″=10.5’となります。

米国インペリアル縮尺 メトリック縮尺 主に使用する図面
1″=20′-0″ 1:240  
1″=40′-0″ 1:480 メトリックでの1:500の扱い方です
1″=50′-0″ 1:600  
1″=80′-0″ 1:960  
1″=100′-0 1:1200 アーバンプランニングの初期設計で便利です

 

アーキテクチュラルスケール (ARCHITECTURAL SCALE)

本来の12進法の1foot=12inchの縮尺で建築図面で通常使うスケールです。分母に使える数字は2、4、8、16、32だけなので、10進法のエンジニアリングスケールと12進法のアーキテクチュラルスケールを正確に変換するのは難しい場合が多いです。AutoCADでこの2種類のスケールを共存させる時は単位の詳細度合の調整が必要です。

米国インペリアル縮尺 メトリック縮尺 主に使用する図面
1’=1′-0″ 1:1 悩んだ時は原寸図を描きなさいと、吉村順三氏はおっしゃったそうです
6″=1′-0″ 1:2  
3″=1′-0″ 1:4 部分詳細図
1-1/2″=1′-0″ 1:8 部分詳細図
1″=1′-0″ 1:12  
3/4″=1′-0″ 1:16  
1/2″=1′-0″ 1:24  
3/8″=1′-0″ 1:36 平面、断面・矩計、階段その他の基本詳細図面
1/4″=1′-0″ 1:48 平面、断面・矩計、階段その他の基本詳細図面
3/16″=1′-0″ 1:64  
1/8″=1′-0″ 1:96 基本図
3/32″=1′-0″ 1:128  
1/16″=1′-0″ 1:192 基本図、全体図面、計画概要図や防災計画、法規関連設計図面
1/32″=1′-0″ 1:384 この縮尺以下はエンジニアリングスケールを使用

 

主に使用する用紙

アジア・ヨーロッパはAサイズ用紙を主に使用しますが、米国では変則的な倍率で大きさが変わる用紙を使用します。ご存知のようにAサイズの縦横比率は正方形の1辺と対角線の長さの比例(1対1.414)で出来ています。以下に米国で建築設計図書に主に使用する用紙を記します。

用紙の名前 サイズ(inch) 説明
LETTER 8-1/2 X 11 エイトハーフイレブン。A4同等に使用され建築に限らず最も一般的
LEGAL 8-1/2 X 14 建築設計図書で殆ど使用しません。作品集などに面白いかもしれません
TABLOID 11 X 17 イレブンバイセブンティーン。A3同等に使用されてます
ARCH. A 9 X 12 殆ど使用しません
ARCH. B 12 X 18 ARCH.Dの50%縮小版として利用することが多いです
ARCH. C 18 X 24 A2(594mm x 420mm)に近いです。ARCH.Eの50%縮小版
ARCH. D 24 X 36 フルサイズ図面として使用します
ARCH. E1 30 X 42 フルサイズ図面として使用し、50%の15X21用紙もよく使用します
ARCH. E 36 X 48 A0より大きく、扱うのが大変です

Yakumo residence2021.12.03 [WORKS]

① お客様との出会い、ご挨拶。

小学校4年生と1年生のお子さんがいらっしゃる40代のアーティストご夫妻からのマンションリノベーション(新規にご引越)のご依頼です。
ご夫妻が長い間思い描いていた理想のお暮らしと住まいをかたちにするために、リラックスした雰囲気の中でゆっくりと趣味のクラシックカーや料理のお話、その他にもご家族の色々なお話を伺います。そのようなさりげない会話の中でご家族の大事にしていることや感性などを理解しようと心掛け、また、おおよそのご予算やご希望のスケジュールなどもお知らせ頂きます。そして、現在のお住まいの今後の活用や売却についても不動産コンサルトさんとご一緒にアドバイスさせていただきます。
※ご予算は税抜3000 万円、完成まで6ヶ月という設定でスタートです。
※また、弊事務所の設計監理料は総工事費の10%(着手金1%、基本設計料2%、実施設計料4%、現場監理料3%)です。

② 第一回目の打ち合わせ

ご夫妻が長年書き貯めてこられた新しい住まいに関するメモや参考写真、雑誌などを共有させて頂き、それぞれについて確認と質問させて頂きながらスケッチを描いて具体的にイメージを共有しました。リラックスした雰囲気で、世間話の延長のようなかたちで行い、時々お話が色々な方向に広がったりして、そういうのが実は大事なのです。
※第一回目お打合せ後に、着手金として暫定予算3000万円の 1%のご精算(30 万円)。


③ 最初のご提案(想いをかたちに)

第一回目のお打合後、試案としての平面レイアウトと3D モデル&動画、実物素材サンプルなどを準備します。
建築は立体空間なので、3Dモデルにできる限りの情報を集約させ検証します。
様々なことに向き合う辛い作業ではありますが、それでも一番大きいのは「楽しい」という気持ちです。
そして、その後は提案内容をご説明。モットーは専門用語を用いず、分かりやすく丁寧に。
お客様の意見を伺いながらディスカッションを重ね、理想の住まい空間へ近づけていきます。





④ 基本設計:(間取りや主要な要素)の確定

数回の打ち合わせを重ねていく中で例えばキッチン、お風呂、トイレなどの水回りは状況に応じて専門コンサルタントなどにご協力して頂きます。今回は代官山のCUCINA社にキッチン計画のサポートをして頂き、ショールームでキッチン構成、調理設備、収納、仕上素材等を検討していき、建築との取り合いも調整します。お風呂に関しては、マンションなので(造作も可能でありますが)防水などの安心面からユニットバスを採用し、キッチン同様に数社のショールームで実際に使い勝手や質感を確認しながら選定していきました。こうして各種専門会社に協力して頂いたキッチン、ユニットバス、トイレなどの概算見積とリノベーションの全体コスト検証を行い、予算に合っているか確認します。あるいはご希望の計画内容に合わせて予算を再調整していくこともあります。この段階で基本設計の完成です。
※基本設計料金として暫定予算3000万円の 2%のご精算(60 万円)。プロジェクトスタートから2ヶ月。


⑤ 実施設計:各部の詳細打ち合わせとデザイン最終化

ご家族の集まるスペースであるリビングやダイニング、みんなでワイワイ使う多目的テーブルコーナー、家の外とつながる大事な顔になる玄関空間、洗濯などのユーティリティ、寝室、各種収納、洗面、家具、照明などの細かい部分の打ち合わせを行います。仕上素材についても 現物カットサンプルで構成されたマテリアルボードでバランスをみるだけでなく、3D モデルに取り込んで精度の高いシミュレーションを行います。お客様が最大限イメージできるように状況に合わせてプレゼンテーションの方法を考えます。全ての図面がまとまりましたらご一緒に内容を確認して頂き、実施設計図を一式整えます。
※実施設計料金として暫定予算3000万円の 4%のご精算(120 万円)。プロジェクトスタートから3.5ヶ月。



⑥工事の見積&内容精査&工事契約

今回の工事をお願いするべく、数社の工事会社を施主にご推薦致します。推薦基準に関しては、技術力、現場からの距離、経営状況、人柄などを考慮致します。各社に図面を配布し補足事項を説明して工事見積を依頼し、2~3週間で見積書、工程表、支払条件の提案を頂きます。設計内容通りに見積されているか、単価と工程が適切か、工事完成後もメンテナンスなどで良好なコミュニケーションを築くことができそうか、など判断していきます。工事見積書が予算よりも高い場合は、設計内容通りに作るための工夫や効率化などを図ったり、設計内容を調整したり、また工事金額そのものを調整したりするVE(VALUE ENGINEERING バリューエンジニアリング)という時間を設けて、設計内容と工事費を改めて最終化します。それらが確定したら、施主と工事会社の間で工事請負契約を結び、弊事務所も設計業務から監理業務へと移行していくので、この工事契約に立合います。


⑦着工

いよいよ工事が始まります。まずは既存建築の解体から始まり、一旦きれいにスケルトンにして建物躯体状況をチェックします。また、改修工事の場合は図面と現況寸法が違うことがありますので、設計図面通りに工事を進められるかどうか施工者と共に検証します。現場寸法が違う場合はどこの寸法を優先するか検討してから、レーザーで墨出しをして重要な壁や設備などの位置を確定していきます。


⑧工事

全体の墨出しが終わったら、基本的には天井の設備や配管などの設置に取り掛かり、続いて壁、床と上から段々下に降りていく考え方で工事を進めていきます。それらの素地(そじ)が整ったら、水回りの設備や造作家具などを設置し、内装仕上を行い、最後に照明器具やアクセサリー(タオルバーや小物)を取り付けます。そして、試運転を行いクリーニングします。



⑨完成お引渡し

施工者による自己検査、監理者による設計検査を行ってから、施主による検査を行います。そして工事の是正が必要である部分を改善して(おおよそ数日~1週間)、いよいよお引渡しとなります。
※監理料金として暫定予算3000万円の 3%のご請求(90 万円)。プロジェクトスタートから5ヶ月。

List Sotheby’s International Realty Shonan branch2021.10.21 [Hospitality,Office,Retail,WORKS]

F Residential2020.09.20 [Residential,WORKS]

① お客様との出会い

70 代 F さんご夫妻と二人の息子さんのご家族が暮らす、三世代の三世帯住宅の計画です。F さんご一族は長らくこの地に住まわれてきました。社会人として独立された息子さん達はそれぞれ別の地に住まいを構えていましたが、今回改めてこの地で三世帯でともに暮らしたいという想いから、ご相談を頂きました。
まずは、ご一族が(F さんご夫妻は本敷地にお住まい中)実際に暮らしていたお住まいでのライフスタイル、ランドスケープなどを素直な目線で拝見させて頂き、そのあとに今後の計画についてお話を伺いました。
*ご予算は住宅本体と外構で 暫定総工事費12,000 万円(税抜)とし、弊事務所の設計監理費は総工事費の 10%(着手金1%、基本設計完了2%、実施設計完了4%、引渡し時3%)で進めさせて頂く事になりました。
*スケジュールは、既存家屋解体・造成整備(2ヶ月)、設計・申請(4ヶ月)、工事(7ヶ月)を含めて13ヶ月で進めることになりました。

 

②基本構想

懇談やメール等でのご希望内容を整理した 3 案(間取りと3Dモデル)をご提案し、どのような住まい方が可能なのか、法規的な話や費用などをご説明させていただきました。そこで、方向性を整理しながら12 案ほど検討して基本構想をまとめました。全体敷地の中で三世帯が分棟として形成されるのか、結合された一棟の中に複合的に構成されるのか、ランドスケープの考え方、相続の事、等々多角的に考察して、三世帯皆様のコミュニケーションと一体感が整うまで丁寧に計画の方向性を定めました。


③基本設計

基本構想が定まりましたら、主要デザイン(敷地全体の配置とランドスケープ、平面プラン、建物断面計画、地域社会と繋がる建物としての外観)を基本設計として取りまとめました。三世帯の居住区域が建築構造的に複雑に構成されているので、細部に至るまで丁寧に取りまとめ、3Dモデルと動画で視覚的に分かりやすいようご提案しました。

 

④ 実施(詳細)設計、建築確認申請、施工業者の決定と工事契約

基本設計をベースに詳細設計を始めます。キッチン、浴室、トイレなど水回りや三世帯それぞれのライフスタイルにとって大切な部分のデザインや仕上素材を最終化していきます。三世帯分の木造架構は複雑なので構造計画も慎重に検討して、四寸角以上を標準として安全率も建築基準法上の規定よりも強化しました。キッチン設備に関しては専門コンサルタントにもご協力頂きました。詳細設計と3Dモデルが整ったら、建築主と共に全図面・各種資料・3Dを最終確認して、修正事項があれば更新していきます。その後は行政の建築確認申請の手続き(約3-4週間)と、今回の工事内容に見合った施工会社 2 社に見積依頼しました。2 社の見積書・工程表・担当者経歴を比較し、施工会社を決定します。同じタイミングで建築確認申請の許可も決済されます。
そして、施工会社と建築主との工事契約をセッティングし、設計監理者として立合い押印します。



⑤ 既存建物解体、敷地再測量、地盤調査、地鎮祭、そして着工

既存建物を解体し、更地の状態で敷地の再測量を行い設計時の測量図の精度を確認します。都市部では建築条件が厳しいためにセットバックや日影規制などに対して建築設計をギリギリまで追い込んで計画することが多いので、重要な作業になります。そのデータを基に建物のおおよその位置に縄(地縄といいます)を張って、建物の端部と中心部分で改めて地盤調査を行います。設計時の地盤調査では既存建物が存在するために採取できない位置データがありますので、これも重要な作業になります。そして、日柄の良い時に建築主ご家族、設計者、工事関係者が集まって、この土地に皆で感謝し、建物の各方角に向かって工事安全を願います。その後はいよいよ基礎工事です。今回は三世帯の中長期的なライフスタイルの変化にも適応させるため、建物を二分割に切り離せるような構造となっています。最も難易度が高かったのは、この部分を技術的に成立させることでした。

 

⑥べた基礎、墨出し

今回は関東ローム層という良好な地盤に恵まれたので杭打ちは必要なく、建物が地面に接する全面にコンクリートを打設して上部構造を支える「ベタ基礎」を採用しました。まずは地中に砕石を敷き固めて捨コンクリートを打設してから、建物の正確な位置を決めるための墨出しを行います。

 

⑦ 基礎工事、木材を組む建方、最上段の棟木を組む上棟

建物本体を下から支える基礎コンクリートはとても重要であり、後から修正ができないので、正確に鉄筋を組み適切な配合のセメントでコンクリートを打設して、しっかり硬化させます。そして、その後は木造の骨組になる土台・柱・梁を一気に組み上げて、最後に最上段の棟木を組めば上棟(棟上げ)となります。この一連の工程を建方(たてかた)と言い、木造在来工法の大工さんの腕の見せ場であります。大きな木槌でトーントーンを材木同士を叩きながら組み上げていく音はとても美しいものです。今回は上棟式を行い、最頂部の棟木にご近所の神社で頂いたお札を貼り付けました。



⑧ 屋根工事、外壁工事、配管工事、断熱工事

上棟後は材木が濡れないように直ちに屋根を張り、外壁工事に取り掛かります。弊事務所は外壁内部の結露を防ぐため通気工法を用いています。またここで、電気や給排水の配管を行います。断熱材を外壁、屋根裏に発泡ウレタンフォームを吹付充填し、床下にはポリスチレンボード(75 ㎜寒冷地仕様)でくまなく断熱しました。ちなみに建物のねじれを防ぐための筋交(すじかい)、方杖(ほうづえ)はダブル仕様として建築基準法の規定よりもかなり割り増して安全率を高めてあります。(写真参照)



⑨ 各種設備機器設置工事、内外装工事、仕上工事

住宅内部の間仕切壁(空間を仕切る壁)を作り、引き続き各種配管工事を進めながら、ユニットバスやキッチン、床暖房パネル、天井埋込エアコンなどの大きな住宅設備機器を搬入設置します。そして床材・壁紙・左官・タイル・天然石などの仕上工事に進みます。また、(既製品ではなく)建築工事で製作した棚や収納などの造作家具などの取付もおこないます。
外部に関しては、庇や軒裏などのディテール部分の工事と、外壁仕上(左官やパネル)を作業します。


⑩照明器具、アクセサリー備品取付、 外構工事の完成

天井や壁面の照明設置及び動作確認、トイレや洗面所のアクセサリー備品の取付、外部の植栽やアプローチやウッドデッキ、門扉やセキュリティカメラなどの工事を行います。
また、建築主の思い出の絵画などもピクチャーレールなどを設置して取付けます。テーブルやソファなどの置き家具も建築設計チームで選定購入(FFEと言います)致しましたので、それらの搬入設置も行います。


⑪確認申請機関の完了検査、設計監理者及び建築主による検査、引渡し

確認申請機関の検査員による完了検査(今回は消防署の検査はありませんでした)を受けて検査済証を頂きます。指摘事項がある場合は是正してから写真提出確認などを経て合格となります。設計監理者と建築主も工事品質を検査し、手直し部分を施工会社に伝えます。そして改めて工事が完了し、検査済証や各種取扱い説明書が全て揃いましたら、建物と鍵のお引渡しとなります。


⑫お引渡し後

行政機関への建築関係の完了届(緑化、省エネルギー法、街づくり、等々)の提出し、建物登記の添付書類のお手伝いを致します。

33 Tokyo restaurant2020.05.25 [Hospitality,Retail,WORKS]

① お客様との出会い

IT 企業からの依頼で、渋谷駅近くの商業ビル内にワインとオーガニックフードを中心としたレストランの設計をする機会を頂きました。渋谷の喧騒から切り離された静かで居心地の良い空間作りを心掛けました。


② 関係法規と施設本体の与件調査

商業プロジェクトは開店までの日数が限られている場合が多いので、まずは迅速に法規確認と現地調査に集中します。複合商業施設内に計画する場合は施設運営者と施設設計者・施工者としっかり打ち合わせを重ね、施設で策定している計画ガイドラインを確認します。テナントとして導入したい設備で、与条件として厳しい場合もあるためプロジェクト初期段階で把握しておきます。


③ 基本デザインと詳細設計

レストランのコンセプトや空間に対するご要望をお伺いして、まずは約1 週間で基本プランをご提案。(家賃が発生しているため)賃貸契約日から開店までを最短日数にするべく計画を迅速にかつ効率よく進めるために、協力会社(厨房コンサルタント等)にも同席してもらいます。建材の納期スパンなども常に確認しておきます。施設側にもデザインの確認を行い、課題を解決しながら完成度を高めていきます。このプロセスを 繰り返していきます。


④ 施工業者・コストの確定

計画案がまとまりましたら設計図書を数社の施工会社に説明し、すぐれた品質・技術・コストの施工業者をテナントオーナーとともに選定します。工事契約に先立ち、テナントオーナー・施設管理者・施工業者・設計者の四者で ABC 工事の工事区分についても最終確認を行います。
*A工事=地主・施設側の出費で行う工事、 B工事=テナントの出費による施設側が行う工事、 C工事=テナント側が自ら行う工事


⑤ 工事

飲食店舗設計は消防署だけでなく保健所にも申請&許可を忘れずに。設備工事と防水工事がマイルストーンになりますので、施工者が図面通りに計画的に工事を行っているか設計者の目線で監理を行います。特に厨房は防水工事をしっかりと行います。そして天井、壁、床の順番に工事を行い、最後に家具や備品を取り付けます。(複合施設での工事はお客様や他テナントに迷惑を掛けないようにしっかり養生することを忘れずに!)


⑥ 引き渡し

工事完了後(もしくは完成近くに)に消防検査と保健所検査、また建築申請の対象工事がある場合は確認申請機関の検査も受けます。諸官庁の検査だけでなく、施主検査と施設側の検査も受け、全て完了してから無事に引き渡しとなります。そしてレストラン運営者が各設備機器の試験運転を行い動作確認を行います。開店準備中に写真撮影なども行います。