Tokyo metro T station common area

江戸の由緒ある地域にあるこの駅に、様々な人が行き交う場所として、人の営みや歴史など色々なものが蓄積された「積」「層」の空間構成を提案。出入通路は地上の文教地区、ビジネス地区、商業地区とそれぞれ連携するデザインを試みた。

石垣の広場:
人々が出会う広場空間には江戸城の堀と共鳴する風景を提案。
江戸城石垣と同じ安山岩を選び、当時の積み方に現代的要素を加えた壁面構成とした。メイン広場の壁なので、大きな石の構成で遠くからでも認識できるようにした。

カラーガラスの通路:
メトロ乗降客や駅通路を利用する人が最も頻繁に目にする壁面には、地下空間にいながらも軽やかで開放的な空間を提案。カラーガラスを組み合わせて、横基調のデザインで他のエリアを結ぶ。

花崗岩の通路:
この通路に接続する建物と連携するような素材(御影石など)を使用し、「積む」という空間意図を伝えやすくするために馬目地の壁面とした。照明ボックスが「図」となり、「地」である石壁の単調さを解消し、空間に明るさと動き、適切なスケール感を与えた。

レンガの通路:
文教行政地区への通路として、一つ一つのレンガを「知の集積」と扱い、少し荒めの表情のあるレンガと色味の異なるレンガをランダムに貼り付けることにより積層を表現。駅改札から突き当たりの壁には外部の光を感じるようなガラス象嵌ボックスを配置して、外部空間とのつながりを連想させた。
  • LOCATIONTOKYO
  • CLIENTN/A
  • TYPEPublic / Transportation
  • SIZE2000 sqm